ハロー(・ω・)ノ
最終章です。
つたんは走った。
湿気と熱風の中を。
右も左も分からない通りを。
つたんは戻った。
なたんがお粥をハフハフしている店に。
「・・・コンビ二とか全然なかった。 もう水でいいやって思って自販機行こうとしたら、万札ムリな事に気づいた。笑」
8割方食べ終わっていたなたん。
「あのー、この辺でいちばん近いコンビニってどこですか?」
「コンビニ行くの? 遠いよー笑 ここはちょうど真ん中になるから。 真ーっ直ぐ行くか、左曲がるか、さぁ、どっち!」
えっ。
なに、そのノリ。笑
ちょっと、ついていけ・・ない。
つたんが行こうとしたら、なたんが走り出して行った。
・・・なたん、すまない。
全然減っていないつたんのお粥。
むしろ、時間が経ってしまって、増えてるかもしれないお粥を、ひとり食べすすめていると、
「この辺はねー、ほんと中途半端で。 どこに行くにも中間だから。」
おばちゃんが話しかけてくれたんだけど、コミュ障なワタクシ。
「あー、そうなんですねぇ(愛想笑) ・・・(どうしよう。。なんか喋らな!)」
「この辺って、いつもこんな感じ(閉まってるお店が多い)なんですか?」
つたん、精一杯のコミュニケーション!
「うん。 大体こんな感じ。 ウチの横のお店も夕方からだしねぇ」
「へぇー・・・(横の店、何屋か知らんし・・・)」
なたん、早く・・・(´□`)
ヘルプミー!!!
もう、らめーっ! 限界だわ!
このあと、NO BGMの店内で、つたんはお粥を食べきった。
娘さんがiphoneでなにやら動画を流しはじめた。
それを階段の定位置に座って親子で一緒に見ていた。
(スマホ、持ってるんや・・・)
ちょっと、安心したワタクシ。
そうこうしてたら我がヒーローなたんが、オリオンビール片手に汗だくで戻ってキターーー!
商店街の中の商店を何軒も見てくれたらしい。
感謝感激雨霰。
ありがとう、なたん!
「お会計お願いします」
「はい。 690円」
安っ!
ひとり350円もせーへんやん!
つたんは鶏粥にしたのに?
もっと高くてもよくってよ?!
いやー、全てが衝撃的なお店だった。
ガンガラーの谷に2万年前にヒトが住んでたって知ったときより、ぶっちゃけ、この平成の時代に
あんなお店があって、あんな・・・
そして、なんと、あのおばちゃんは台湾人じゃない生粋の日本人いう事がわかった。
もっと驚いたのは、あの年季の入ったお店が、なんと、開店してからまだ10年という事。
ひとってわからないって言うけど、店もわからないって事が、今回わかった。
「すごかったなぁ、あの店・・・」
「ほんとよ! あたしなんて、あの二人がヘンな事しないか、作ってるところずっと見てたし!」
「でも、かなり美味しかった! また今度沖縄来たら・・・」
「もう行かんでいい!笑」
「えっ?!うそん! 汚ったなかったけど安くて美味しかったじゃん!」
「そうだけど、もういい!」
つたん、フラれました。
カルチャーショック後、いつかの、つたんの似顔絵を描いてくれたあのお方のお店で
袋からすでに、かわいい
ロードワークスで買ったキーカバー
超絶かわいくない??! 一目惚れしましたわ。
おまけのポストカードもゆるかわでいい感じー★
ふと、気づく。
「なたん! ハットは?! まさか・・・」
「・・・!!! あの店だ・・・orz」
二度と行きません宣言をして、まだ1時間も経っていないのに、二度目の来店になるなんて。ププッ
お店の前には持ち帰り客が出来上がりを待っていた。
なんやかんやで人気店なのかしら?
「すいませーん・・・これ ウフフ」
なたんの、CA4LAで買った高級なブルーのお帽子は、この時代めっきり見なくなった昭和感剥き出しの
ラジカセの上にポンっと乗っけられていた。 ギャハハハ!!!
それを見た時のなたんのあの顔を、つたんはずっと忘れない。
〆
ダラダラー旅行記、終了! おつかれしたーっ!